ホームページ?それともランディングページ?どっちがいいかは目的次第

自社の情報発信をする際、ネットでの発信を強化していこうとを考えたことはありますか。

コロナ禍で目まぐるしく情勢が変わる中で、各企業は自社の情報発信をいかにわかりやすく、的確に伝えるかが会社の未来を大きく左右すると言っても過言ではありません。

今回は、HPとLPの特徴や制作時のメリット・デメリット、集客方法等の違いについてご紹介していきます。この記事をきっかけに、双方の違いを知ることで適切な選択をして、無駄なコストを掛けることのないようにしていけば自社の強力な武器として活用できますので是非参考にしてください。

目次

HPとLP、それぞれの特徴とは

まずはHPとLPにはそれぞれに特徴があります。

HPはページが複数展開されており、情報がしっかりと網羅されていることから、「パンフレット」のようなものと言えます。既に企業や商品に対しての情報をある程度理解しているユーザーが、さらに具体的な情報(新着情報や新商品等)を求めて閲覧されることが多いのです。

また、HPは複数のページで展開されることから、一定のフォーマットやルールに則って各ページを作り上げていくことになるため、フォントをはじめとした様々なルールを設定しておく必要があります。

それに対してLPは1ページ完結の縦長のページであり、商品やサービスの興味・関心を喚起するための広告としての役割を持っています。

1ページで展開されていることから、HPのようなルール設定をすることなく、あえてデザインを崩すことでユーザーの目を引き、ページからの離脱を防ぐテクニックなどが使われています。また、ユーザーのクリックの手間を省いて購入や資料請求などのボタンをわかりやすくデザインすることで、ユーザーの購買意欲を高めやすくなるのです。

HPとLPのメリット・デメリット

まず、HPのメリットは、そのWebサイト一つで多くの情報を発信できることにあります。

HPは閲覧するユーザーを下層ページへ誘導することで様々な情報を提供することが可能であり、自社の情報発信やイメージ向上などに繋げることができます。

つまり、ユーザーはHPを閲覧することで、会社の情報から新商品の販売情報に至るまで様々な情報を得ることができるため、企業側、ユーザー側どちらにとっても有益と言えます。

対してデメリットは、HPは売り上げに直結しづらく、利益や認知度を短期的に向上させることは難しいと考えらており、SEO対策や定期的なデザイン変更をはじめとして、コンテンツや情報を定期的かつ頻繁に発信することが必要になります。

また、HPは制作費用が高額であることが多く、デザイン料を含めると数十万から数百万することも珍しくありません。

次に、LPのメリットは、商品やサービスのコンバージョン(購入、問い合わせ、資料請求等)の顧客から見たい反応にフォーカスしたページであり、まさに「広告」としての要素が強いものであると言えます。

LPは1ページのみであることから、ユーザーの心を掴むデザインや言葉を活用してページからの離脱を防ぎ、目的の反応を狙うことができるのです。

また、HPと比べると制作費用はとても安く、数万円から数十万程度で制作することが可能ですし、ブログやWebサイト、SNSからの誘導がやりやすいと言われています。

対してLPのデメリットですが、発信できる情報は限定的(商品やサービス)であることがほとんどです。

その他の情報(企業情報や役員紹介など)はLPにする必要やメリットが全くないと言っても過言ではないため、LPとして情報を発信するものは自然と限られてしまいます。

集客方法と目的

HPとLPは、集客方法と情報発信の目的によって使い分けることになります。

自社の情報を発信するならば、HPを制作するのが良いでしょう。HPは会社の沿革や社長挨拶、採用情報に至るまで複数のページを展開し、幅広いユーザーのニーズに応えることができます。

HPへのアクセスはGoogleなどにキーワードや具体的な名称等を入れることによって検索することやQRコードによってアクセスを増やすことが基本になるため、SEO(検索エンジン最適化)による対策等を徹底的に行い、検索ページの上位に表示させることが何よりも大切です。

また、HPは目的が変わるごとにコンテンツを充実させたり、リニューアルしたりすることで柔軟に対応することが可能です。自社の情報をどのように発信するか、何に重きを置くかで変えていくことで多くのユーザーの心を掴むことができるのです。

それに対してLPは、商品やサービスに特化したものとなるため、広告としての要素が強くなることから、SNSやリスティング広告等からの誘導によって集客していくことになります。

つまり、集客方法が広告頼りになることが多く、運用期間が長ければ長いほどコストがかかってしまうという部分もありますが、その分、特定の地域や購買につながりやすい距離の近いユーザーをターゲットとするためユーザー数は少ないが、コンバージョンにつながりやすく出来る効果も期待できます。

LPの目的は、「コンバージョン率」をいかに上げていくかということにあり、LPを初めて見た人でも興味・関心を持たせることが重要です。

「カスタマージャーニー」を作り込めるかどうか

「カスタマージャーニー」とは、顧客が商品やサービスを知り、最終的に購入するまでの「行動」、「思考」、「感情」などのことであり、顧客を深く理解することや顧客目線で物事を考えることのきっかけとなるものです。

顧客の心理や行動を理解するために使われるものですが、HPやLP制作においても重要なものであることから、これをいかに作り込めるかがHPやLP制作の成功の鍵と言っても過言ではありません。

自社の情報発信は誰の何のためのものなのか、最終的な目的はどこにあるのか等を丁寧に作り込むことで、HPやLPどちらを制作しても大きく的を外れるようなことにはならないでしょう。

自社の情報発信をするならば、HPを作るにあたってどのような顧客にアクセスして欲しいか、最終的にはどういった行動や感情を持って欲しいかを明確に持っておく必要があります。これは、LPでも同様のことが言えるだけでなく、LPを作成するにあたっては間違いなく必要になるものです。

しかし、「カスタマージャーニー」を作るにあたって気をつけなければならないこともあります。例えば、カスタマージャーニーが担当者の妄想になってしまう可能性があることです。

「〜〜であって欲しい」「おそらく●●だろう」という願望がカスタマージャーニーに反映されてしまうことが原因ですので、細かくチェックする必要性があるといえるでしょう。
また、カスタマージャーニーは作り込むことが大切なのですが、最初から作り込みすぎるのではなく、作成の過程で見えてくる情報や新たに理解できた顧客の動向などを盛り込みながらバージョンアップしていくことを忘れないようにしましょう。

まとめ

さて、ここまでHPとLPの特徴や違い、どちらを作成するとしても「カスタマージャーニー」がとても重要であることをお伝えしてきました。

HP、LPのどちらも、自社の情報を発信するには有効ですが、相手が明確になっていない中では適切な情報発信をすることはとても難しいため、カスタマージャーニーをしっかり設定して進めていくことが重要なポイントになります!