「アクセスはあるのにコンバージョンに結びついていない」「ホームページの直帰率が高い」といったような悩みを持たれているWeb担当の方は少なくありません。いったい、このような問題が起こっているときに、ホームページにはどのような問題が存在するのでしょうか?
今回は、ホームページを見てもらえる仕組みづくり、さらにはホームページからの売上が上がる方法について解説します。
ホームページからの売上アップやファン獲得につなげていきましょう!
目次
ホームページを見てもらえるように工夫した仕組み作り
ホームページを見てもらえるような仕組みを作るために最初におこなっておきたいのは、現状分析です。現状分析は、アクセス解析ツールを使用すれば比較的簡単におこなうことができます。無料ツールでもかなり本格的な分析ができます。
コンバージョン率
コンバージョン率とは、「成約数/ページのクリック数」です。ここでの成約数とは、売上額や申込件数などそのまま成果を表すこともありますが、時には「問い合わせ」や「無料体験の申し込み」などを指すこともあります。要は、ホームページで実現できる最終的な目標を達成することを成約とみなすということです。
コンバージョン率は、Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールで計測が可能ですが、あらかじめアクセス解析ツールに申し込みをし、計測の設定をしておく必要があります。従って、計測をスタートしてから一定期間データを収集しなければならないことを認識しておく必要があります。
直帰率
直帰率とは、サイト全体のアクセス数に対して直帰(何もクリックをせずにそのまま離脱してしまったユーザー)をしたユーザーの割合を指します。何%以上であれば直帰率が高いといったことは一概には言えませんが、直帰したユーザーは以下のような考えを持っている可能性が高いユーザーです。
・アクセスしたページに期待した内容が記載されていない
・ページが見づらい
・アクセスしたページから他のページへの動線が分かりづらく、「戻る」を選択するしかない
・1ページだけで目的を果たせた
1ページで目的を果たせている場合は問題ありませんが、それ以外の場合にはホームページ改善の余地があります。
直帰率についても、Googleアナリティクスで分析可能です。直帰率についても、期間を設けて設定し数値の増減を計測すると良いでしょう。
離脱の多いページ
離脱ページとは、ユーザーが最後に閲覧したページ(=他のサイトに移動したり、ブラウザを閉じてしまったりしたページ)のことです。離脱が多いページには、ユーザーの離脱の要因となる問題が潜んでいることがあり、課題のあるページだと考えられます。
離脱率についても、Googleアナリティクスで分析可能です。
ヒートマップ
離脱ページの分析では、どのページでユーザーが離脱してしまったのかを分析することはできますが、そのページの中のどの部分に問題があるのかを分析することはできません。ヒートマップはページを訪問したユーザーがページのどの部分を詳しく読んでいて、どこで離脱しているのかが確認できるツールです。
ピンポイントで離脱を招いているポイントを把握できるので、改善点をより具体的に絞ることができます。ヒートマップツールとしては無料のUserHeartが有名です。
ホームページを見てもらうために効果的な4つの改善ポイント
現状のホームページの問題点を確認したら、改善ポイントについて対策を進めていきます。
ホームページの動線を工夫する
最初の改善ポイントはホームページの動線です。ボタンが分かりやすい位置に設けられているか否か、サイトのレイアウトやボタン配置などユーザーにとって分かりやすく使いやすいホームページづくりを徹底しましょう。
LPを工夫する
LP(ランディングページ)とは、検索ユーザーが最初に訪問するページのことを指します。多くのケースでは、トップページがLPになりますがブログ記事やセールスレターなどの下層ページがLPになることもあります。
重要なことは、ホームページ作成の際には、どこから見始めてもユーザーが目的とする情報にたどり着きやすくなっていること、ホームページ内でどの位置にいるのかが明確になっていること(パンくずリストの設置など)、どのページも行き止まりではなく関連するページにリンクが張られていること、などが重要なポイントになります。
また、ECサイトやセミナーの申し込みサイトなどではセールスレターがランディングページになるケースが多いですが、セールスレターは売上に直結するので、文章の構成や魅力の伝え方、商品やサービスの強みの分析などを特に徹底します。
デザインやホームページレイアウトを新しくする
ホームページのデザインやレイアウトを新しくすることにより成約率を高められるケースもあります。元々のホームページの配色が見づらかった場合、デザインを何年間も変更せずに古いままの状態にしていた場合、ヒートマップで確認した際に明らかに問題のある個所が見つかった場合などは特にデザインやレイアウトの変更を検討してみましょう。
リターゲティングを活用する
リターゲティングとは、一度ホームページを訪問したユーザーに対して表示されるWeb広告のことです。ホームページ自体には問題ななくとも、たまたまタイミングが悪く取り込めなかったユーザーをリターゲティング広告によって取り込める場合があります。低予算からスタートすることも可能です。
継続的に見てもらうために重要なポイント
ホームページを見てもらう仕組みについて考えた後は、いかに継続的にホームページを見てもらうかを考えていきます。ポイントを3点紹介します。
コンテンツを適度に更新する
いつ見ても情報が更新されていないホームページは、ユーザー側に明確な目的がある時しか閲覧されません。定期的にブログが更新される、最新商品についての情報が公開されているなど、閲覧者にとって有益な更新がある場合に、ホームページをリピートして閲覧してもらえる可能性が高くなります。;
SNSや実店舗との連動により動きを出す
SNSや実店舗との連動もホームページの動きを出すために有効な手段です。例えばSNSを活用したプレゼントキャンペーンの実施、自社オリジナルキャラクターアカウントの作成、来店ポイント付与サービスなどさまざまな手法があります。
ホームページからの注文や問い合わせには迅速・ていねいに対応する
ホームページから注文や問い合わせが入った際に、迅速・ていねいに対応することも非常に重要なポイントです。迅速なレスポンスが得られることにより、多くの顧客が電話やファックスの代わりにWebを使用するようになると、業務の効率化にもつながります。
レスポンスを迅速にするために、Webからの問い合わせが入った際にメールで通知が届くようにしておくなおどの対応をしておくと効果的です。
まとめ
ホームページにアクセスが集まっていても、売上や集客に期待通りの結果が現れていない時には、ホームページに何らかの問題が発生しているケースが多いです。まずは、現状分析によりどのような問題が生じているのかを明らかにして、具体的な対策を講じていくようにしましょう。
ポイントは、ホームページに訪れたユーザーに対してわくわくするような期待感を抱かせ、ストレスを感じさせないことです。そのためには、ホームページの見た目、動線、コンテンツの文章などに工夫を施すことが効果的です。
また、そうして獲得した顧客を常連化し固定ファンとして育てるためには、定期的なコンテンツの更新やSNSの活用、実店舗との連動などが効果的です。ホームページを公開する最終的な目標は、アクセスアップではなく売上や来客の増加であるということを常に意識して、実践していきましょう。