ホームページ制作会社の中には、優れた業者もあれば残念ながらそうでない業者もあります。いわゆる「悪い制作会社」にホームページ制作を依頼した場合、納期や金額、成果などが希望通りにならず、トラブルやストレスにつながってしまいます。
最悪のケースでは納期が間に合わなくなって他の業者に依頼しようとしても、一からのやり直しになってしまい結局どうしようもなくなってしまうこともあります。
今回は、悪いホームページ会社にありがちな特徴を5点紹介します。トラブルを未然に防げるように、今回の記事を参考にしていただけたら幸いです。
目次
悪いホームページ制作会社にありがちな5つの特徴
最初に注意したいのは、ホームページ制作に関して価格の安さばかりを強調している業者です。安さだけに注目して業者を選定した場合は、希望にはほど遠いデザインのホームページが仕上がったり、全く関係のない他社と同じようなデザインのホームページになってしまったりするリスクがあります。
価格の安さの根拠を知ることが必要
高いか安いかは別にして、ホームページを制作するには費用が掛かります。ホームページ制作には、手間や時間がかかるので、低価格でホームページを展開している業者は、何らかの形で費用を削減している会社ということになります。低価格で高品質なものを作れる業者であれば問題ありませんが、打ち合わせが雑だったりデザインのパターンが少なかったりといったところで、時間や手間が簡素化されている可能性があります。
ホームページは費用対効果で考えるべき
「とにかく安くホームページを作りたい」という考え方もありますが、集客力があり企業イメージをアップさせるホームページを作ることができれば、ホームページが集客や受付の機能を果たしてくれます。ホームページを作成するサインは、費用対効果を意識して製作依頼をしましょう。
複数の業者に見積もりを取り、打ち合わせをするなどの対策を!
費用が安い反面、品質の悪い業者を防ぐためには複数の業者に見積もりを取り、打ち合わせをすることです。そして、品質や対応の仕方に不安を感じた業者には仕事を依頼しないことです。
高額のリース契約を組まされる
ホームページ制作会社依頼の失敗例として多いのが、リース契約での契約をするケースです。
「月額〇万円」のリースはかなり割高になることが多い
リース契約のメリットは、初期費用を抑えて月々の定額料金で契約できる点です。一見、ユーザー側にもメリットが大きいように思えるプランですが、リース契約は途中での解約をすることができず(解約ができたとしても残金を満額支払わなければならないプランになります)、またリース期間の支払金額を合計するとインターネット制作費用の相場よりもかなり高額になってしまうケースが珍しくありません。
また、そのようなリース会社の制作品質についても慎重に見極める必要があります。価格が安い制作会社の場合とよく似た形になりますが、初期費用が抑えられるからといって詳細を計算せずに飛びつくと大きなリスクがあります。
リース契約は避けた方が無難
ホームページ制作業者との契約においては、まずリース契約を避けたいところです。初期費用を抑えられる点は魅力的に思えるかもしれませんが、トータルコストや後のリスクを考えた場合デメリットの方が大きいです。
運用のサポートや更新、保守対応などアフターフォローが充実していない
ホームページ制作会社を選ぶ際には、保守対応などのアフターフォローの対応が重要なポイントになります。
ホームページは作成して終わりではなく運用が重要
ホームページは、作成して完了ではなく、むしろ作成後の運用が重要です。OSやソフトウェアの更新作業やバッチ処理、他のソフトウェアとの連携など、ホームページ運用のために制作会社に作業を依頼する場面が多々あります。その際に、迅速かつ的確に対応してくれるか否かは非常に重要なポイントになります。
また、システムダウンなどのトラブル発生時には、業者の手配が遅くなればなるほど大きな損害が生じてしまうリスクがあります(Webからの注文が滞ってしまうなど)。対応のスピードと的確な処理をおこなう技術力が求められます。
営業スタッフの知識の有無や小回りが利くか否かも重要なポイント
ホームページ制作会社は、基本的に技術スタッフと営業スタッフが連携して営業をおこなっています。営業スタッフの知識やスキルが高い会社は、質問や要望に対してその場ですぐに回答が得られるので、仕事のスピードが上がります。反対に、営業スタッフのスキルが低い業者やレスポンスの悪い業者に依頼をした場合には、回答をもらえるまでに時間がかかったり、どんなに待っても返答が来なかったりするために仕事が滞ってしまいます。
フォローの良しあしは打ち合わせの際にチェック
アフターフォローの対応の迅速さや良しあしは、契約前に判断が付きにくいポイントですが、事務所の立地が近いこと、担当営業スタッフの小回りがきいて連絡が取りやすいこと、細かな質問にレスポンスよく返答してくれるか否か、などのポイントから総合的に判断すると良いでしょう。
電話営業や飛び込み営業をしてくる
電話営業や飛び込み営業をおこなっているホームページ制作業者は、技術力が低い可能性が高いといえます。なぜなら、制作会社自身が自社のホームページでの集客がうまくいっていないために電話営業や飛び込み営業をせざるを得ない状況に陥っているといえるからです。
こうした企業にホームページ制作を依頼しても、ホームページからの集客は期待できないと考えてよいでしょう。
SEOの意識が弱い
ホームページ制作といえば、デザインや機能の面から考えがちですが、まず重視すべきはSEOです。SEOの意識が低い制作会社に依頼したとしても、目に見える成果はなかなか得られにくいものです(あるいは自己満足に終わってしまいます)。
かっこいいデザインや画像ばかりを集めても利益には直結しない
デザイン性の高さを強く主張しているホームページ制作業者は少なくありませんが、特に中小企業においては斬新なホームページデザインや大手企業のような最新のデザインが直接集客に結び付くケースは極めてまれです。
というのも、デザインの良さは企業や商品の認知度が高まっている状態の時にこそ評価に直結するからです。もちろん、デザイン性に優れているに越したことはありませんが、ホームページからの売上アップを考える場合、最も優先すべきポイントはデザインではなく、集客です。
ホームページはアクセスを集めるところからスタートすべき
ホームページ制作において、アクセスアップに直結する施策といえば、SEO対策です。検索順位で上位表示を実現することにより、多くのインターネットユーザーに自社のホームページを発見してもらうことができ、集客に結び付くというわけです。
そして、SEO対策において重要なポイントは、コンテンツのテキスト情報やWebサイトのつくり方(ユーザー側には見えないホームページの作り方の部分)です。画像やスタイリッシュなフォントは、読者の興味を引くという間接的な効果はありますが、直接的に検索結果の上位表示につながるわけではありません。
効果的なSEO対策を実施するには、コンテンツの作成や素材の提供などユーザー側でもおこなうべき作業は多々ありますが、だからこそSEO対策の知識やスキル、意識を高く持ったホームページ専門業者に依頼し、二人三脚でホームページを運用していくことが重要になります。そして、その対策こそが費用対効果の「効果」の部分にも直結します。
SEOの意識の高さは打ち合わせの際にチェック
ホームページ制作業者のSEOの意識の高さについては、打ち合わせの際にチェックしましょう。集客アップに関する案を積極的に提出してくれる業者であれば信頼できます。
まとめ
ホームページ制作において、成否の分かれ目となるポイントが業者の選び方であるといえます。ホームページ制作は専門性が高く、業者の良しあしの判断は一般ユーザーには分かりにくいものです。
今回紹介した5つのポイントを踏まえて、後悔しない業者選びをしましょう。そして、ホームページが出来上がった後も集客の効果や取引先からの評判などを踏まえて、ホームページをよりよく運用していけるように継続的に対応していきましょう。